
歯が痛いと感じたとき、多くの方が「むし歯かもしれない」と考えるのではないでしょうか。
むし歯がやっかいなのは、少しずつ進行しながら状態を変えていく点です。初期段階ではほとんど気づかず、違和感や痛みが出た頃には、すでにある程度進んでいるということも珍しくありません。
この記事では、むし歯の進行度ごとの特徴や注意点を解説します。
目次
■むし歯の進行度(C0~C4)と症状
むし歯は一般的にC0~C4までの段階に分けられます。進行に伴って歯の内部へと広がっていき、それに応じて症状も変化します。
ただし、必ずしも「進行度=痛みの強さ」というわけではなく、痛みが出にくい段階や一時的に痛みが消えることもあります。
初期むし歯(C0)|痛みがなく気づきにくい
歯の表面が細菌によって産生された「酸」により、わずかに溶け始めた段階です。歯の表面にわずかな変化が見られる程度で、自覚できる症状はほとんどありません。
痛みもほとんどないため自分で気づくことは少なく、定期検診などで偶然見つかるケースが多いという特徴があります。
エナメル質のむし歯(C1)|違和感はあっても痛みは限定的
むし歯が、歯の一番外側にあるエナメル質にとどまっている状態です。白い斑点や小さな穴があらわれ、冷たいものが少ししみることがあっても、すぐに治まる程度で症状がないケースも少なくありません。
この段階になると自然に改善することはないため、放置していると進行していきます。
象牙質まで進行したむし歯(C2)|しみる・軽い痛みが出始める
むし歯がエナメル質の内側の象牙質まで進むと、刺激が神経に伝わりやすくなり、しみる・軽い痛みが出始めます。
冷たいものや甘いものに反応しやすくなり、食事の際にも違和感を覚える場面が増えてきます。穴が空いたり黒く変色したりするケースが多く、自分で気づきやすくなります。
象牙質のむし歯は、エナメル質のむし歯よりも進行速度が速いため、できるだけ早く歯科医院で診察を受けることが大切です。
神経まで到達したむし歯(C3)|強い痛みが続く
むし歯がさらに進行して歯の神経まで達すると大きな穴が空き、痛みの感じ方も変わってきます。何もしていなくてもズキズキとした痛みが続くようになるのが特徴です。
温かいものでもしみたり、夜間に痛みが強くなったりすることもあり、日常生活に影響が出ることも少なくありません。
この段階になると、多くの方が受診を考えるようになります。神経を取り除く歯の根の治療が必要になるケースが多く、治療のために数回通院する必要があります。
歯の大部分が崩壊(C4)|痛みが消えることもある
むし歯が進行し、歯ぐきの上にある歯の大部分が失われた状態です。神経が機能しなくなることで、一時的に痛みが落ち着くこともありますが、これは状態が改善したわけではありません。
内部では感染が続いており、放置すると腫れや膿といった別の症状があらわれることもあります。痛みが落ち着いたからといってそのままにしないことが重要です。
この段階まで進むと治療が難しく、抜歯しなければならないケースも少なくありません。
■むし歯を痛み止めで様子をみるのが危険な理由
歯が痛むと、とりあえず市販薬を服用して様子をみようと考える方もいらっしゃいます。確かに痛み止めを服用すれば一時的に症状が和らげることはできますが、根本的な解決にはなりません。
症状が和らぎ受診が遅れる
痛み止めを服用し痛みが和らぐことで「もう少し様子をみてもいいかな」と考えてしまうことがあります。その結果、受診のタイミングが遅れて、気づいたときには症状が進んでしまっているというケースもみられます。
むし歯は自体は進行し続ける
初期むし歯以外は、自然に治ることはなく、時間の経過とともに少しずつ進行していきます。
歯が痛みだしたタイミングでの受診が難しい場合に、痛み止めを服用して一時的に症状を和らげること自体は問題ありませんが、原因が解消されたわけではありません。
むし歯はその間も進行し続けるため、可能な限り早めに受診することが望まれます。
■歯が痛いと感じたときの受診の目安
しみる症状が続いたり、何もしていなくても痛みを感じたりする場合は、早めに歯科医院を受診することをおすすめします。また、一度痛みが落ち着いたあとに再び違和感が出てくるようなケースも、様子をみずに受診した方がよいでしょう。
ただし、実際には自覚症状がはっきり出る前の段階で、すでにむし歯がかなり進んでしまっていることも少なくありません。
そのため、自覚症状があらわれたら受診するということでは、受診のタイミングとして遅い可能性があるのです。
定期的に検診を受け、自覚症状が出る前にむし歯を発見し対処してしまうことが理想です。定期的な検診について知りたい方は、以下の記事を参考にしてみてください。
「歯科の定期検診はいつ行くべき? 気になる頻度・保険・クリーニング内容について」
【歯が痛くなる前に受診をしてむし歯を未然に防ぎましょう】
歯の痛みはむし歯の進行によって異なり、症状が出た時点ではある程度進んでいることもあります。違和感の段階で受診し、状態を確認することが大切です。
はなまるデンタルクリニックでは、できる限り多くの歯を残す治療を行っています。また、患者様の負担を少しでも軽減するために、さまざまな工夫を施し、できるだけ痛みを抑えたむし歯治療を心がけています。
歯の痛みでお困りの方は、当院までお気軽にご相談ください。
