
歯が抜けてしまったとき「1本ぐらいなら大丈夫」「何度も歯科医院にいくのは面倒くさい」と思って、そのままにしている方も少なくありません。
しかし、歯が抜けたまま放っておくとさまざまなトラブルを引き起こす可能性があるので、出来るだけ早く歯科医院で診療を受けること望ましいです。
この記事では、歯を抜けたままの状態にしておくリスクとその対処法について解説します。
目次
■歯を抜けたままにしておく12のリスクとは?
ここでは歯を抜けたままにしておくリスクを紹介します。
噛み合わせ(機能面)へのリスク
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噛み合わせが悪くなる:
歯があった部分のスペースに、隣の歯が傾いたり反対側の歯が伸びたりして噛み合わせが悪くなってしまうことがあります。
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噛む力が低下する:
歯が抜けてしまった部分で物が噛めなくなるため、噛む力が低下します。
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むし歯や歯周病のリスクが高くなる:
歯が移動して歯並びが悪くなると、歯ブラシが届きにくくなってしまうところができてしまう可能性があります。その結果、汚れの磨き残しが増え、むし歯や歯周病のリスクが高くなります。
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口臭のリスクが高くなる:
噛む回数が少なくなると唾液の分泌量が減り口の中が乾燥しやすくなります。その結果、口の中が細菌の繁殖しやすい環境となり、口臭リスクが高くなってしまうのです。また、むし歯や歯周病が発生しやすくなることも、口臭リスクが高くなる原因となります。
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他の歯が折れるリスクが高くなる:
噛み合わせが乱れると、一部の歯に強い力がかかるようになります。その結果、過度な負担がかかった歯は、折れたり欠けたりするリスクが高くなります。
見た目(審美面)のリスク
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歯並びが悪くなる:
歯があったところにスペースができてしまった影響で、歯が移動し、歯並びが悪くなる場合があります。歯並びが悪くなると口周りの輪郭が変わってしまうこともあります。
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歯ぐきの位置が下がる:
歯が抜けると歯を支えていた骨(歯槽骨)が減少し、歯ぐきが下がって見えるようになるケースも。
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老けて見える:
噛む力や回数の低下により、顎周りの筋肉が衰えて頬や口周りがたるみ、老けて見えるリスクがあります。
健康へのリスク
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胃腸に負担がかかる:
うまく噛めずに食べ物を十分に細かくできないまま飲み込むと、胃腸の消化に負担がかかることがあります。
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発音しづらくなる:
歯があったスペースから空気が漏れるため、サ行やタ行などの発音に影響を与えることがあります。
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顎関節症のリスクが高まる:
噛み合わせのバランスが崩れると、顎関節に過度な負担がかかり顎関節症のリスクが高くなります。
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認知症のリスクが高まる:
歯を失うことが認知機能の低下と関係しているという報告があります。歯を失い噛む力が衰えると、脳への血流が低下し認知症のリスクが高まるといわれています。
■歯を失ったときの主な治療法
歯が抜けたことによるリスクを抑えるために、放置するだけでなく、出来るだけ早く治療をすることが重要です。ここでは歯を失ったときの主な治療法の特徴を紹介します。
入れ歯(義歯)
義歯は、比較的短時間で治療でき、保険適用範囲なら費用を抑えられるのがメリットです。しかし、咀嚼力が大きく改善しないことや装着時の違和感、周囲の歯に負担をかけるなどのデメリットがあります。
さらに、長期間使用していると歯ぐきの形が変化し義歯が合わなくなるケースも多く、調整や作り直しが必要となります。
ブリッジ
ブリッジは、違和感が少なく、咀嚼力も大きく改善します。しかし、周囲の健康な歯を大きく削って人工歯を装着する必要があるため、長期的に考えると支えている歯の寿命を縮めてしまうというデメリットがあります。
インプラント
インプラントは、見た目が自然で、天然歯のように噛むことができるようになる治療法です。そのため、歯が抜けてしまった人からメリットが多い治療法として注目されています。インプラントは、適切なケアを受け続ければ、長期間安定して使い続けられます。
しかし、インプラントは基本的に保険適用外のため治療費は全額自己負担です。ただし、抜けてしまった歯の治療のためのインプラント治療は、医療費控除の対象となるため、経済的負担を抑えられます。
【歯が抜けたまま放置しないことが健康を守ります】
歯を抜けたまま放置すると、見た目や噛み合わせ、健康面でリスクがあります。1本ぐらいと思わず早く治療をすることが健康を守ることにつながります。
噛み心地と見た目の美しさを重視する方には、インプラントが選択肢のひとつとなります。はなまるデンタルクリニックは、インプラント治療専用のオペ室を完備しています。正確な診断を行うために歯科用CTを導入し、インプラントを埋入位置の精度を高めるためにサージカルガイドを使用しています。
当院は、インプラント無料相談を実施しています。インプラントについてご質問やご不安などがある方は、当院までお気軽にお問い合わせください。
